〔statement〕
深い森の奥に湖がある
ときどきそこに 行く
石を放しに行く
わ た し は 一 人 掛 け の ソ フ ァ ー に 座 り 、両 足 を ス ツ ー ル に 乗 せ る 。
胸 に ク ッ シ ョ ン を 抱 え て 目 を 閉 じ る 。そ し て 森 を 想 像 す る 。
木 々 は 鬱 蒼 と し て い て 、空 気 が 重 た い 。生 き 物 の 気 配 は な い 。
森 の 中 心 に は 湖 が あ り 、そ の 水 は 温 か く 暗 く 濁 っ て い る 。
わ た し は 無 数 の 石 を 腕 に 抱 え て い る 。
化 石 の よ う な 、何 か の 欠 片 の よ う な 、白 い 石 だ 。
それらをひとつずつ湖に放っていく。
石 は 、と ぷ ん … と ぷ ん … と 水 中 に 沈 ん で い く 。 泡を吐きながらひらひらと沈んでいく。
そ う し て い る う ち に 、湖 の 水 は 少 し ず つ 青 く な っ て い く 。
石 が 沈 ん で いく様 子 が 長 く見 えるように なる 。
水 が 冷 た く 透 明 に な る 頃 、お だ や か な 風 が 吹 き 、木 々 の 葉 ず れ の 音 が 耳 に 届 く 。
わ た し は ひ ざ ま ず き 、湖 の 水 を 手 の ひ ら で す く い 、満 足 す る ま で 飲 む 。
衣 服 は 心 地 良 く 、額 は 涼 し く 、頭 上 で 鳥 の さ え ず り が 聴 こ え る 。
踏 み し め た 足 元 か ら 草 の 香 り が 立 ち 昇 る
CV
近年は墨汁の黒と朱の2色のみで描く作品を発表している。
〔statement〕
Deep in the forest there is a lake where I go sometimes to drop the stones Here I am sitting on a sofa resting my legs on the stool cuddling a cushion while closing my eyes and start to imagine the forest. The trees are growing thick and the air is heavy, showing no sign of any living creatures.
There is a lake in the center of the forest.
The water is warm, dark and murky.
I am holding stones in my arms They are white looking stones like some kind of fragments or fossils.
I drop them into the lake one by one.
The stone sank into the water with a thud. Sinking slowly while foaming bubbles.
Meanwhile, the water of the lake gradually turns blue and how the stone sinks can be seen in a longer time.
As the water becoming cold and clear, a gentle wind blows and the sound of leaves rustling reaches my ears.
I get down on my knees and scoop water from the lake with my palms.
I drink it until I am so satisfied. My clothes are comfortable and my forehead feels nice and cool.
I can hear the birds twittering over my head and the scent of the grass rises from my feet.
2018年起在福岡為據點做活動
她以古代小說,少女,花,以及動物等為題材
近年來發表的作品她只用黑色跟朱色的墨水來描繪
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